S/MIME(Secure/Multipurpose Internet Mail Extensions)とは、インターネットで電子メールを送受信する際に、第三者による盗聴、なりすまし、メールの改ざんといった、主にフィッシング詐欺を防止する技術の一つです。
電子メールのセキュリティを向上する暗号化方式の一つであり、電子証明書を用いてメールの暗号化とメールへの電子署名を行うことができます。 MIMEとは、Multipurpose Internet Mail Extensionsの省略で、電子メールで添付ファイルを送るときに使われる技術のことです。 電子メールでファイルの受け渡しが行われる際、「そのファイルがどういう種類のファイルなのか」を表す情報も一緒に送られます(例えば、「text/plan」「text/html」「image/png」等)。 このように、画像や音声、コンピュータプログラムの実行ファイル、HTML文書、オフィスソフトの文書ファイルなど、テキスト以外のバイナリデータをテキストデータに変換して送っているのがMIMEです。 S/MIMEとは、このMIMEを拡張し、電子署名を利用した認証やメールの暗号化を行えるようにしたものを言い、信頼できる第三者機関である認証局が発行した電子証明書を使い、送信するメールの暗号化や、電子署名を付けたメールを送ることができます。 S/MIMEを使ってメールの送受信を行うには、送信者と受信者の両方がS/MIMEに対応するメールソフト使っている必要があります。 インターネットでデータのやり取りを行う際、反応するまでに幾らかの待ち時間が発生しますが、これをレイテンシ(遅延時間)と言います。
詳しく言えば、例えば、メモリやハードディスクなどのデバイスにデータを出すよう要求を送ってから、その要求がデータの記憶された箇所までアクセスする時間と、デバイスから読み出されたデータが実際に結果として返ってくるまでに、わずかながら生じる遅延時間のことです。 この遅延時間が短いことをレイテンシが小さい(低い)、遅延時間が長いことをレイテンシが大きい(高い)と言い、レイテンシが小さい方がデバイスの性能が高く、ネットワークも高品質であるとされます。 ちなみに、「レイテンシが大きい」という事と、「インターネットが遅い」というのは違う問題で、インターネットが遅いというのは、大抵サーバーの処理が追いついていないか、インターネット帯域が不足し、パケットロスが発生している場合だと考えられます。レイテンシが大きいというのは、サーバ環境が良好で、インターネット帯域も十分なネットワークであっても発生する時間の遅れのことを言います。 サーバ環境やインターネット帯域含めた個々のシステムが、高いデータ処理能力を持っていたとしても、それらのシステム間のデータ転送にレイテンシが発生してしまえば、システム全体の処理能力は低くなってしまいます。 そこで、サーバの処理能力向上やネットワーク帯域の確保などの施策が施される場合もあります。 また、コンピューターのCPUとメモリとの間ではクロック周波数が異なり、また、CPUの高速化にメモリの速度がついていけていないという現状もあり、この場合レイテンシは生じやすくなります。 インターネット通信においてレイテンシが大きいと利用者の不満につながり、ゲームなどのような即効性が求められるコンテンツをWebサイトやアプリで提供している場合、レイテンシの小ささが非常に重要になってきます。レイテンシは安定したサービス提供を行うための重要なデータ転送の指標なのです。 IoTは「Internet of Thins」の略で、直訳すると「モノのインターネット」という意味です。簡単にいうと、IoTとは、これまでインターネットに繋がっていなかった身の回りのモノが、通信機能を持って、ネットワークに繋がることを表します。
IoTにおける「モノ」を考えた場合、テレビやエアコンといった家電製品をインターネットにつなげることで、遠隔でコントロールができるというイメージを連想しがちですが、IoTの対象はより多岐に渡っています。 実際に、IoTは様々な分野で活用されており、車、物流、農業、医療、交通機関などにおいて活用が進められています。その他、IoTの考え方には、一見するとインターネット接続に関係のない机や椅子、ベッドなども含まれます。 このように、モノがネットワークを通じてサーバーやクラウドに接続されるようになると、ネットワーク上に膨大なデータが集まり、そのデータを解析したり、他のサービスに連携させることで、より価値の高いサービスを生み出す可能性につながります。 WEBブラウザとは、インターネット上のwebページをコンピューターの画面に表示するために使うアプリケーションソフトウェアのことで、主なものとして、IE、Mozilla Firefox、Google chrome、Safari、Operaなどが挙げられます。他にも、携帯電話からPCページを見るためのwebブラウザにはjigブラウザなどがあります。
私たちがホームページやブログなどインターネットで公開されているページを見ることができるのは、クライアントである私たちのコンピューターがWEBブラウザを使って、Webサーバによって公開されたホームページやブログを要求し、コンピューターの画面上に表示しているからです。 DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)とは、インターネットに接続しようとするコンピューターに対し、インターネット上の住所とも言えるIPアドレスを自動的に割り当てるプロトコルです。
TCP/IPによってネットワーク通信をする際、コンピューターごとに重複しないIPアドレスを持つ必要がありますが、人手でコンピューター1台1台にIPアドレスを割り当てるのはとても面倒です。そこで、利用可能なIPアドレスを集中管理するサーバ(DHCPサーバ)を決め、ネットワークに接続したコンピューターは、そのDHCPサーバからIPアドレスの自動割り当てを受けるという仕組みが考え出されました。この仕組みがDHCPです。 コンピューターはDHCPサーバのあるLANに接続するとIPアドレスが自動的に割り当てられる仕組みになっており、ネットワークに詳しくない人であっても簡単に接続することができます。また、DHCPを使うとネットワーク接続先の一元管理にも便利です。 DHCPによって割り当てられたIPアドレスには割り当て期間(リース期間)があり、一定期間が過ぎると使えなくなるため、コンピューターは割り当て期間が過ぎないうちに再割り当ての手続きを行う必要があります。 ネットワーク上で通信を行うためには様々なプロトコル(決まり事や約束事、規約)が定められており、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)もその内の一つで、インターネット上でデータの送受信を行う時に標準的に使われているプロトコルのことです。
TCP/IPは「TCP」と「IP」という2種類のプロトコルの組み合わせで出来ており、IPは複数のホストやネットワークを繋ぎ合わせて相互に通信可能にするプロトコルのこと、TCPはIPを基盤としたその上層で利用されるプロトコルで、IPネットワーク上でやり取りされるデータ通信の信頼性を上げたり保証したりするプロトコルです。 IPネットワーク上でやり取りされるデータはいきなり大量に送られるわけではなく、小さく小分けにして送られ、その小分けにしたデータの単位をパケットと言います。TCPは送られてきたパケットを順番通りに揃えて一つのデータに戻したり、データ不足や送信漏れ、またはデータに誤りがあった場合に、送信者に対して不具合があった時からのデータを再送信するようリクエストを出します。 TCP/IPによる通信によって、パソコン同士の距離や通信の状態に関係なく高速なデータの送受信を可能にし、信頼性の高い通信を実現します。 ICANN(アイキャン:Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)とは、インターネットの利用に必要なドメイン、IPアドレス、プロトコル等の管理作業を統括しているアメリカの民間非営利団体のことです。
ICANNは地域別の管理組織(北米地域はARIN、欧州はRIPE NCC、アジア太平洋はAPNIC、中南米及びカリブ海地域はLACNIC、アフリカはAftiNIC)に対し、その地域で利用されるIPアドレスの管理などの権限を委譲しています。 ICANNの統括の下、日本のIPアドレスの管理はアジア太平洋地域のAPNICに加盟しているJPNIC(日本ネットワークインフォメーションセンター)が、ドメイン名の管理はJPRS(日本レジストリサービス)が担当しています。 |