ロードバランサーとは、サーバーにかかる負荷を軽減するために、システムに対するリクエストを複数のサーバーに分散させ、なるべく均等に負荷がかかるように処理のバランスを調整する装置のことを言います。
この仕組みによって、Webサイトへのアクセス集中やサーバー障害が起こったとしても、サービス利用者は安定してサービスを受け続けることが可能になります。 そもそもサーバーはCPUやメモリーなどのリソースを使って、利用者からの指示の処理を行うので、何らかの理由でアクセスが集中して処理数が増えると、ブラウザのページ表示が遅くなったり、表示されなくなる事があります。 これはサーバーに負荷がかかっている事を表しており、サーバーからの応答速度の遅延や、障害発生によるシステムダウンを防ぐためにも、ロードバランサーを導入して、ある程度余裕と柔軟性のあるシステム構築が必要になります。 <ロードバランサーの役割> ・ぺージ表示の速度低下を防ぐ サーバーに負荷がかかると、サーバーの処理数が増えてサーバーのリソース(CPUやメモリー)を奪い合い、それが原因でWebサイトのページ表示に遅れが生じることがあります。SEO対策の必要性が高まる中、このような事態は避けるためにロードバランサーを導入し、ロードバランサー対象のサーバ台数も増やすことで、サーバーにかかる負荷を分散させます。 ・ダウンしているサーバーにリクエストを転送しない ロードバランサーの仕組みは複数台のサーバーで構成されており、ロードバランサーはこれらのサーバーを死活監視し、サービスが正常稼働していないサーバーにはリクエストを送りません。そのため、万が一一台のサーバーに故障が発生しても、サービス全体の停止を防ぐことができます。 ロードバランサーの仕組みは、アクセス数の多いWebサイトの運用には必要不可欠なのです。 |