BINDとはDNS(Domain Name System)を実装する際、一般的に使われているアプリケーションで、世界中で運用されているDNSサーバの大半で用いられています。
そもそもBINDとは、関連づける、結びつけるという意味を持つ英単語で、IT分野においては、個々の要素やデータ、ファイルなどが相互に関連づけられている状態、または、そのような状態を実現できる機能を表します。 ここで、DNSを簡単に説明しておくと、DNSの目的とはホスト名(ドメイン名)とIPアドレスを関連づけること(名前解決)です。DNSはドメイン名に対応して階層化されており、その最上位に位置するDNSサーバをルートサーバと言います。DNSサーバは、自分が知らないホスト名に関する名前解決のリクエスト、例えば「www.7artisan.com」というホスト名の名前解決リクエストがあった場合、まずはルートサーバに問い合わせを行います。その後、下位のサーバへとホスト名を問い合わせていき、最終的にホスト名に対応するIPアドレスが返される仕組みになっています。 このDNSにおける問い合わせの方法はRFC(インターネット技術に関する技術仕様がまとめられた文書)によって標準化されており、この問い合わせに答えるプログラムの一つがBINDです。 BINDはISC(Internet Systems Consortium)によって開発保守が行われています。オープンソースソフトウェアとして公開されているので、ユーザーは自由に利用、改変することができます。 ほとんどのLinux系サーバに標準で梱包されていることもあり、幅広く利用されています。 DNSとはDomain Name Systemを省略した言葉で、インターネット上でDomain Name(ドメイン名)を管理、運用する為に開発されたシステムです。インターネットを利用する上で必要不可欠なシステムの一つとなっています。
私たちはホームページを見るときにURLを利用しますが、そのURLに書かれているのがドメイン名です。 (例)my.7artisan.com = ドメイン名(正確には完全修飾ドメイン名といいます) つまり、ドメイン名とは簡単に言うとインターネット上の住所のようなもので、インターネット上に存在するコンピューターやネットワークを人間が識別しやすいように表示したものです。 しかし、このドメイン名は人間にとっては識別しやすくなっているのですが、コンピューターにとっては識別するのが難しい表示となっています。 そこで、このドメイン名をコンピューターにとってわかりやすいIPアドレスという表示に直してあげる作業が必要となり、その作業を行うのがDNS(Domain Name System)になります。 IPアドレスとはインターネットに接続する機器には必ず割り当てられる固有の番号で、インターネット上の住所のようなものです。インターネット上におけるすべての通信は、相手先のIPアドレスが指定されることによって行われます。 すなわち、ドメイン名もIPアドレスもインターネット上のコンピューターの住所であり、人間にとって識別しやすいのがドメイン名、コンピューターにとって識別しやすいのがIPアドレスなのです。 そして、このドメイン名とIPアドレスを対応づけするDNSの作業のことを名前解決といい、名前解決を行うサーバをDNSサーバといいます。 |