ミラーリングとは、データやディレクトリ構造を記憶装置に書き込む際に、全く同一の複製データを同じタイミングで別の記憶装置に書き込むことを言います。
<ミラーリングをするメリット> ・信頼性 それまで使用していた記憶装置に障害が発生したとしても、もう一方の記憶装置からデータを読み出し、復旧させることが可能になります。 ・高速性 ミラーリングのデータ複製は、ただ単にデータを複製するわけではなく、以前に複製したデータを基に、新たに更新されたデータの差分だけを複製しているので、複製作業が高速で行われます。 <ディスクミラーリング> ミラーリングが一番行われるのはハードディスクで、ディスクミラーリングと言います。複数台のハードディスクが接続されている環境において、それらの全てに同じデータを同時に記録することで、ハードディスクの故障に備えます。 ディスクミラーリングは、主にディスクアレイ(RAID)における複製を指し、ミラーリングするRAIDをRAID1と言います。 そもそもRAIDとは複数のハードディスクを組み合わせて一台のハードディスクのように認識・表示させる技術のことで、RAID1はRAIDの方法の一つであり、、同じデータを二つのハードディスクに書き込むことで対障害性を高めた構成のことを言います。 たとえ、これらのRAID装置がなくても、バックアップソフトを使うことで外付けのハードディスクにミラーリングをすることは可能です。 <サーバーやWebサイトのミラーリング> サーバー運用においては、「ミラーリングサーバー」と呼ばれるサーバーを設けることで、サーバーの機能や内容を複数台で同期し、万が一障害やメンテナンスが起こった場合でも、同じ内容を複数のサーバーからユーザーに提供することが可能になります。 また、このようにサーバーをミラーリングすることで公開されるWebサイトを「ミラーサイト」と言います。ミラーサイトを設置することで、ユーザーからのアクセス負荷を分散させることができたり、ネットワーク上の距離が近いサーバーにアクセスすることも可能なので、動画などの重たいデータをダウンロードする際のテータ転送速度の短縮に効果が期待できます。 |