jQueryとは、プログラム言語「Javascript」のコードを容易に記述できるように設計されたライブラリのことを言います。ここでいうライブラリとは、よく使う機能をパーツ化してまとめたものという意味で、つまり、jQueryはJavascriptのライブラリと言われるだけあって、Javascriptの利用度の高い機能がぎゅっとまとめられています。
<jQueryを利用するメリット> そもそもJavascriptとは主にブラウザ上で使われる言語で、Webサイトでユーザーの操作に反応してアニメーション効果をつけたり、表示そのものを動的に見せたりなど様々な画面で使われています。 こういった複雑なプログラムをJavascriptで一から書くと何十行にもなりますが、jQueryを使用すると短いコードで記述することができ、プログラムが出来ない人でも比較的簡単に扱うことができます。また、基本的にどのブラウザでも問題なく動作するのも使用するメリットの一つです。 <jQueryを利用するには> 実際にWebサイト上でjQueryを使えるようにするには、あらかじめjQueryをHTML上に記述し、読み込んでおく必要があり、主に2種類の読み込み方法があります。 (1)ローカル環境でも、Webサーバーでも、どちらでも構わないので、jQueryのサイトからダウンロードを行います。 (2)公開されているWeb上のソース(パス)を読み込ませます。 jQueryを利用するには、先にjQueryを読み込んでからプログラムを記述する必要があり、ライブラリの記述をして動作の記述を行うという順番を守らないとプログラムの実行がなされない場合があります。 Basic認証とは、Web上で利用される認証システムのことで、Webコンテンツを送受信する際に用いられる通信プロトコル(HTTP/HTTPS)のユーザー認証の一つです。
Basic認証が設定されているWebページにアクセスすると、ポップアップウインドウが開かれ、そこに前もって設定してあるIDとPWを入力すればログインできる仕組みになっています。 Basic認証はその名の通り基本認証とも呼ばれ、Webに対して必要最低限の認証をかけるシステムだと定義されており、セキュリティレベルは低く、認証情報が暗号設定のされていない平文で送信されるため、通信途中で第三者に盗聴される危険性があります。 また、Basic認証はファイルやディレクトリ単位でのみコントロールすることができ、複数のサーバーを使ったサイトなどでは一貫したログインが出来ないといった点も挙げられます。 Basic認証とはあくまで簡易的な認証システムであり、SSLやTLSによって認証するページやサイト自体をセキュアな状態にしたり、通信経路を暗号化するといった手法を取り入れる事も必要でしょう。 レスポンシブデザインとは、ユーザーの端末環境(パソコン、スマホ、タブレット等)に関係なく、同じURLでサイトを閲覧することができ、端末環境に応じて(つまりレスポンシブに)自動的に見やすい表示に切り替わるデザインのことを言います。
以前はパソコンサイトと携帯サイトが別々に分かれていましたが、レスポンシブデザインを使えば、どの端末環境にも共通のURL、HTML、CSSを使用するので、管理が容易になります。また、パソコンでは表示されているのにスマホでは表示されないといったエラーを避けることもできます。 しかしながら、パソコン用のHTMLコードやCSSはスマホ上で読み込む際に時間がかかることもあり、掲載する情報はシンプルにしてできるだけ読み込み時間がかからないようにすることが重要です。その他、パソコンサイトのテキストが画像が多すぎる場合、スマホ上では文字が溢れてしまうといった事も発生します。 レスポンシブデザインはあくまで選択肢の一つであり、自社のターゲットユーザーがどのような端末環境を好み、どのような場面で自社のホームページを利用するかを考えて、適切なデザインを選ぶのが良いでしょう。 CMSとは、Content Management Systemの略で、Webサイトを管理・更新できるシステムの事を言い、CMSを使うと、Webコンテンツを構成するテキストや画像、レイアウト情報などを一元的に保存・管理し、サイトを構築したり編集したりする事ができます。
通常、Webサイトの更新にはテキストや画像の情報を準備するだけでなく、Webページの記述言語であるHTMLやCSSなどに関する専門的知識が必要で、他のページとのリンクの設定にも多くの時間を要し、大変手間のかかる作業が発生します。 しかし、CMSを導入すると、Web制作者のような専門的知識が必要な部分は全てシステム側にコントロールさせ、テキストや画像を準備するだけでWebサイトを自動的に生成する事ができます。また、ページを更新すれば、他のページとのリンクも同時に自動構築されるので、リンク切れを起こす心配もなく、CMSはWebサイトを管理する手間や工数の削減に非常に効果的に働きます。 JavaScriptとは、Webページに組み込まれたプログラムをWebブラウザ上で実行するために用いられるプログラミング言語の一つです。画像が横にスライドして切り替わっていく動きや、ボタンをクリックすると動き出すアニメーションなどは全てJavaScriptで作られています。
※Webブラウザとは、Internet ExplorerやChromeなど、インターネットを見るブラウザのこと。 JavaScriptはクライアント側のWebブラウザに組み込んで利用され、主要なWebブラウザのほとんどが標準でJavaScriptに対応しています。 ※ブラウザの種類やバージョンによっては仕様や動作に違いがあります。 JavaScriptは、WebページのHTMLファイル内に特殊な記述を用いて埋め込まれたり、あるいはJavaScriptだけを記述した別ファイルを読み込む形で利用されることが多く、Webブラウザに内臓されたJavaScript処理系(JavaScriptを処理する能力)によってページを表示した時に実行されます。 JavaScriptはWebページを構成する全てのオブジェクトを操作できるため、様々な動作を実行することができます。 例えば、ユーザーが登録用のフォームにパスワードを打ち込むと、「この文字はパスワードとして使用することができません」といったポップアップウィンドウが開くことがありますが、これはJavaSriptが、ユーザーがパスワード欄に文字を入力し始める瞬間を待っており、Webページがパスワードと認めていない文字をユーザーが入力した場合、JavaScripのコードはすぐこの間違いに気づき、ポップアップウィンドウを表示してユーザーに知らせます。 その他、Webページを構築していて、情報量が大きくなりすぎてしまった時に情報をタブでまとめたり、Webページ全体をリロードしなくても一部分だけロードすることが可能だったりするのは、JavaScripによって行われています。 Webブラウザに留まらず様々な環境にJavaScript言語処理系が備えられ、例えばWebサーバ上でプログラムを実行して動的にWebページを生成するシステムに採用されたり、アドビシステムズ社のFlashで標準のプログラミング言語として採用されています。 インターネットで公開されているHTML文書や画像データなど、「WWW」として表示されるコンテンツをWebコンテンツと呼び、これらのWebコンテンツを保管しているのがWebサーバです。
Webサーバは利用者が手元で操作するパソコンやスマートフォンのWebブラウザからリクエウトを受けると、自分が管理しているHTML文書や画像データをWebブラウザに送信します。 Webページを利用する時には、WebブラウザとWebサーバの間でデータのやり取りが WordPressとはコンテンツ管理システム(CMS)の一種で、WordPressを使うと初心者でも簡単にブログやWebサイトをオリジナルのデザインで作成することができます。また、WordPressはオープンソースのため、個人、商用に関わらず利用の際に費用はかかりません。ただし、Webサイトの運営に必要なサーバの準備やドメインの取得には費用が発生します。
※コンテンツ管理システム(CMS):Webサイトのコンテンツ(テキストや画像)のデータを管理して、Webページとして表示させるシステム。 通常、Webサイトを作成するにはHTMLやCSSといったプログラミング言語の知識が必要ですが、WordPressを使えばコンテンツの追加、編集、削除といった作業はすべて専用の管理画面で行うので、専門知識がなくてもコンテンツ(Webサイトに載せたいテキストや画像)の準備さえできれば簡単にWebサイトを作成、公開をすることが可能です。 WordPressを使う上でのメリットと言えば、Webサイトのデザインを簡単に変更できるところでしょう。WordPressには「テーマ」という仕組みが装備されており、準備したコンテンツの内容はそのままでサイトの見た目部分を変更することができます。WordPressを使い始める段階で標準のテーマがいくつか準備されており、他にも無料で公開されているものや有料で販売されているテーマも自由に使うことができるので、自分だけのオリジナルのWebサイトに仕立て上げることが可能です。 また、WordPressはカスタマイズ性が高く様々なプラグインが開発されており、例えば、簡単にお問い合わせフォームを作成できるプラグインやサイトの表示を高速化するプラグインなど、自分の目的にあったプラグインをインストールすることでWordPressに追加機能を簡単に付与することができます。 WordPressを使ってWebサイトを公開するにはWebサーバを準備する必要があります。小規模サイト用であればレンタルサーバを申し込むのが良いでしょう。その他、Webサイトを専用のアドレスで運営する場合はドメインの取得も必要です。 Webサーバとドメインの準備が整ったら、ようやくWordPressをWebサーバにインストールする段階です。Webサーバによっては自動でWordPressをインストールできる機能が付いているものもあり、簡単な入力と操作だけでWordPressを使用開始することができます。 MySQLとは、集められた情報を管理するデータベース管理システム(データベース・ソフトウェア)のことで、WordPressなどの一般的なWebアプリケーションで利用されます。
WordPressを使うと、ユーザーが書くブログ記事やページの中身の情報はサーバー内にあるデータベースに保存されますが、その保存された情報はWebサーバ内にインストールされているデータベース・ソフトウェア(MySQL)によって管理されます。レンタルサーバによってはMySQLがインストールされているものが多くありますが、初期状態ではデータベース自体はまだ作成されていません。そのため、ユーザー自身で新しくデータベースを作成する必要があります。多くはサーバーを用意した際にサーバ設定などをする管理画面でデータベースを操作することになるでしょう。 そもそもデータベースとは、「複数の人達で共有」したり、また「データを検索・加工」したりすることを目的に整理されたデータの集まりのことで、ECサイトを運営している場合を例にあげると、商品・注文情報や訪問者情報、フォーム内容などがデータに当たります。中でもMySQLは大容量のデータに対し高速で動作することができる上、便利な機能がたくさん付いています。 例えば、MySQLはMac、Windows、そしてLinuxといった様々な環境で動作することができます。また、MySQLには「ストレージエンジン」という Cookieとは、Webサーバが、接続してきたユーザーを識別するために、ユーザーの情報(ユーザーがWebブラウザに入力した情報)を一時的に保存する仕組みのことです。Webサーバは、接続してきたユーザーごとに有効期限のあるCookieという小さなデータを作成し、Webブラウザを通じて、それぞれのCookieをユーザーのコンピューターに一時的に保存しておきます。
ユーザーの意思とは関係なしに、ID、パスワード、メールアドレス、訪問日時などのユーザー情報が保存され、例えば、私たちがショッピングサイトを訪問した時に、既にログイン状態になっていたり、以前カートに入れた商品がそのまま残っていたりするのは、Cookieの機能が働いているからです。 Webサイト運営者やインターネット広告配信業者の立場としては、CookieをユーザーのWebブラウザに保存することで、ユーザーがどのページを見てどんな行動をしたのかを把握することができるので、例えば、あるメディアサイトを訪れたユーザーが腕時計のwebサイトを好んで訪れていることを広告配信業者が把握した場合、そのユーザーに腕時計の広告をターゲティングして表示させたり、広告をクリックしたユーザーが実際に商品を購入したかどうかというコンバージョン測定を行うことが可能になります。 このようなCookieを使ってユーザーの詳細な行動履歴を取得し、行動を分析することでターゲットを絞り広告配信を行うことをリターゲティング広告と言いますが、悪質なサイトのCookieも多く存在するため、2017年にApple社がユーザーの閲覧履歴を情報として使われるのを防ぐ機能を搭載したiOS11をリリースしています。 Cookieによって保存されるユーザー情報は暗号化がされていないので、セキュリティ関連の情報については慎重になっておいた方がいいでしょう。特に、訪れるサイトが初めての場合には、Cookieを使用してアクセス履歴等の情報を収集されないよう、ユーザーのWebブラウザ側で「Cookieを否定する」設定にしておくのも有効です。 この「Cookie」とよく勘違いされる言葉に「キャッシュ」というものがあります。Cookieもキャッシュも一時的にユーザーのコンピューターに情報を保存するという点では同じですが、保存する情報の内容が異なります。 CookieはIDやパスワードなどユーザー自身がWebブラウザに入力した情報を保存しますが、キャッシュが保存するのはユーザーが見たホームページの情報です。キャッシュデータを保存しておくと、再度同じページを訪問した時にページの開くスピードが上がるなど、より閲覧しやすくなります。 PHPとはWeb開発で使われるオープンソースの汎用スクリプト言語の一つで、サーバ側で動的なWebページを作成するための多くの機能を備えています。
※オープンソースとは、誰でも自由に使っていいよという考えに基づいて一般に公開されているソースコード(コンピュータプログラム)のことです。 ※スクリプト言語とは、プログラミング言語の一つで、プログラムの記述や実行を簡易に行うことができる言語のことです。有名なものではJavaScript、PHP、Perl、Python、Rubyなどが挙げられます。 PHPを使うとWebサーバ側で動的にHTMLデータを生成することができ、それによって例えばECサイトのショッピングカート機能のような動的ページを実現することができます。PHPを使えば、一つのページに様々な情報を反映して動的なページを作ることができるのです。 ※PHPを実行するには、PHPがインストールされたWebサーバが必要になります。レンタルサーバの中にはすぐにPHPを使用できるものもあります。 PHPはHTMLで作ったページの中に直接埋め込むことができるので、Webページを作成する際に全ての文章をPHPで書く必要はなく、HTMLの一部分のみPHPで生成するということができます。また、PHPを使うとMySQLやPostgerSQLなど様々なデータベースと連携したWebサイトを簡単に作成することができます。 ※WebページのURLの最後が「.html」ではなく「.php」になっているものは、ページ作成にPHPが使用されています。 Web開発でよく使われるスクリプト言語にJavaScriptがありますが、PHPがJavaScriptと違うのは、PHPはコードがサーバ側で実行され、その結果がクライアント側(Webサイトを閲覧しているブラウザ)に送信されるという点です。 JavaScriptはクライアント側でコードが実行されるため、どのようなコードが書かれているか誰でも見ることができます。しかし、PHPはサーバ側でコードが実行され、クライアント側はその結果を受け取るだけなので、その出力がどのようなコードで作成されたのかを知ることはできません。また、全てのHTMLファイルをPHPで処理するようにWebサーバに設定することもでき、この場合、クライアント側はWebページの裏に何があるのかを見分けることは不可能になるでしょう。 PHPは他のプログラミング言語と比べて初心者にとってわかりやすいと同時に、プロのエンジニアにとっては多くの進んだ機能が備わっています。PHPは機能を羅列した一覧表を読む必要はなく、すぐに始められ、誰でも数時間の内に簡単なスクリプト言語を書けるようになるでしょう。 CSS(カスケーディングスタイルシート)とは、Webページのデザインやレイアウトを指定するために使われるコンピューター言語で、HTMLと組み合わせて利用します。
現在、Webページを構築する際の考え方として、HTMLにはあくまで文章構造のみを記述し、デザインや表示方法についてはCSSに記述することが推奨されており、CSSとは簡単に言うとHTMLの見た目部分を装飾する役割を果たすものです。 デザインとは背景画像、文字の色、フォントサイズ、表示位置などのことで、一時期はこれらのデザインをCSSを使わないでHTMLのみで構築していたこともありました。しかし、これらデザインに関する記述と文章構造のみを記述するHTMLデータを切り分けることで、制作者はサイトを構築する際にファイルの管理がしやすくなったり、また、デザインに関わる部分をCSSに記述することで本文を記述しているHTMLの記述がスッキリして見やすくなるというメリットがあります。 HTMLにはCSSを読み込む指示文が書かれており、指定されたCSSを読み込みます。例えば、ブログページを作成する際に、HTMLで書かれた文章の内容は全く同じままで、デザインテンプレートを自由に変更できるのは、読み込むCSSだけを変更することで実現しているからです。 Webコンテンツの利用範囲が広がるにつれ、単純なHTMLの文書だけでは表示できない新しいデータの種類が増え、また、使い勝手をより便利にしたいという意味でも、単純なHTMLだけではすべてを実現するのが難しくなってきました。そこで、ソフトウェアに機能を追加するプログラム技術が開発され、その技術の一つがプラグインです。
プラグインとは「差し込む・差込口」と言う意味を持つ英単語で、IT分野では、本来あるプログラムに機能を拡張させるために追加するプログラムのことを言います。このプラグインという方法によって、HTML文書や特定の画像データしか表示できなかったブラウザ上に、様々な形式のデータを表示できるようにする付加機能を追加搭載することが可能になりました。代表的なものにPDF、Acrobat Reader、Silverlight、Flashなどがあります。これらプラグインは、プラグイン単体ではなんの機能も果たさず、本体のソフトウェアに追加して初めて機能するものです。 <WordPressとプラグイン> WordPressが初期の段階において最低限の機能だけを搭載した設計になっているのは、ユーザーが理想とするWEBサイトに近づけるようプラグインを利用して自由にカスタマイズできるように作られているからです。 プラグインには様々な目的に応じたものが用意されており、もちろん無料版のプラグインも存在します。FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアと連携がしやすいもの、スマートフォン端末向けにサイトを自動再生できるものなど、ユーザーのニーズにあったプラグインが充実しています。 CGI(コモン・ゲートウェイ・インターフェース)とは、Webサーバ側で動作するプログラムの一種で、ユーザー側(ブラウザ側)の画面に表示されているWebページを動的に変化させたい場合、例えば掲示板やアンケートフォーム、ショッピングカートやブログといったページをユーザーに利用させたい場合に使う仕組みのことを言います。
CGIはWebアプリケーションを実現する技術として代表的なもので、現在ほとんどのWebサーバがCGIに対応しており、様々な開発用のプログラミング言語を使用してCGIを動作させることが可能です。CGIで利用できるプログラミング言語としては、Perl、PHP、Ruby、Python、C言語、C++などがあります。 簡単に言うと、CGIとはWebブラウザ側からサーバのプログラムを実行する仕組みのことで、Webブラウザからの要求によって、Webサーバ上でPerlなどのプログラミング言語で記述されたプログラムが動作し、その結果がHTTPを介してWebブラウザ上に返され、Webページとして表示されます。 HTMLとはHyper Text Markup Languageの略で、Webページを記述するときに使用される言語の一つです。この「Markup」とは「構造化」することを意味しており、HTMLではテキストや視覚表現等の情報をただ単にベタ書きするのではなく、コンピューターが識別しやすいように「タグ」と呼ばれる識別のための目印を使って、「この部分は見出し」「この部分はリンクを貼り付け」「この部分は本文」「この部分は太字」……という風に意味づけを行いながら適切に構造化をして記述していきます。
HTMLで記述された文書は様々な要素の組み合わせで成り立っており、それらの要素とは、開始タグ(Start-tag)、内容(Content)、終了タグ(End-tag)で構成されています。要素は< と >で囲まれる開始タグから始まり、</ と >で囲まれる終了タグで終わります。開始タグと終了タグで挟まれた部分が内容となります。また、開始タグの中には任意の属性と属性値のペアを含むこともできます。 開始タグを記述する時はそれに対応する終了タグも記述するのが原則ですが、終了タグを省略できるもの(<li>や<dd>など)や、終了タグのないもの(<br>や<img>など)もあります。 HTML文書で情報を記述する上で基本的な構造を表す要素は下記の通りです。 <!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>セブンアーチザンセブンアーチザンLLC企業サイト</title> </head> <body> 文章の内容 </body> </html> ■ DOCTYPE <!DOCTYPE html>はそのファイルがHTMLであること、及びHTMLのどのバージョンで記述されているかを宣言する文字列です。<!DOCTYPE html>はファイルの先頭に記述します。 ※ <!DOCTYPE html>は要素ではありません。 ■ htmlタグ(html要素) htmlタグはHTML文書のルートを表し、全ての要素(タグ)の親となるもので、全ての要素はhtml要素の中に記述する必要があります。記述方法としては<html></html>の中に全てのタグを入れていく流れになります。 htmlタグが直接の子供のタグとして持つことができるのはheadタグとbodyタグのみです。 <html lang="ja">のlang属性では要素内で使用される言語を指定しており、「ja」は日本語を意味する値で、このhtml要素内で使用されている言語は日本語だと表しています。 また、htmlタグはDOCTYPE に続けて記述します。 ■headタグ(head要素) headタグはページ全般に関する情報を内包する要素で、ページのタイトルや要約文、文字コード、関連ページ、スクリプト、スタイルシートのリンクや定義などを指定することができます。HTML文書全般の情報を表すため、html要素の最初の要素として使用します。また、これらページ全般に関する情報をメタデータと呼び、普通の文書で言えば表紙や文書管理表のようなものにあたります。 ※ スタイルシートとは、HTMLの様な、文書を構造化して記述する表示スタイルの見た目部分を構成するコンピューター言語のことです。 ■metaタグ(meta要素) metaタグはheadタグの中で使用され、様々なメタデータを指定します。メタデータとは「情報についての情報」を意味し、いわば文字コードやページタイトルもメタデータの一つです。もし、metaタグ内で文字コードの指定がない場合、もしくは誤った文字コードを指定した場合には、Webページの文字化けを引き起こす可能性があります。 ■titleタグ(title要素) titleタグはHTML文書の表題(ページのタイトル)を表し、headタグの中でしか使用することができません。また、HTML文書の中で指定できるタイトルは1つだけです。titleタグによって指定したタイトルはWebページ中には表示されませんが、Webブラウザのタイトルバー、ブックマークのタイトル、履歴のタイトル、検索結果のタイトルとして表示されます。 titleタグの前に必ずmetaタグにて説明した文字コードの設定を行う必要があります。文字コードを指定する前にタイトルを記述してしまうと、タイトルに文字化けが発生する恐れがあるからです。 ■bodyタグ(body要素) bodyタグは、見出し、段落、ハイパーリンクなど文章の内容を記述する領域で、ここに記述されたものがWebページに表示される部分となります。 XML(eXtensible Markup Launguage)とは、W3C(World Wide Webで使用される各種技術の標準化を推進する団体)が規格化したテキスト形式の文書フォーマットで、HTMLと同様、Webブラウザで情報を閲覧できるようにすることを目的に開発されました。XMLは特定の用途向けに開発された言語ではなく、汎用的に文書やデータの意味・構造を記述するためのマークアップ言語(コンピューター言語の一種)として考え出されており、インターネット上で様々なデータを扱う場合に利点を発揮します。
HTMLと大きく異なるのは、XMLではユーザが目的に応じてタグの名前を自由に設定できるところです。 ※タグとは、テキスト形式の文書(文字データだけで構成された文書)の中に記述される特殊な命令のことで、XMLのタグはHTMLと同様に< >で囲んだ形で記述されます。 例えば、Web上で映画のタイトルを記述したい場合、HTMLでは<h1>ハリーポッター</h1>としか書けないところを、XMLであれば<title>ハリーポッター</title>のように記述することができます。HTMLには目的に応じて様々なタグが存在し、この場合、<h1>というタグの意味がわからなければタイトルを記述することはできません。しかし、XMLではユーザが目的に応じてタグの名前を自由に設定することができるので、HTML言語の知識がない人であっても比較的容易にプログラムの段階からデータを扱うことができます。 ※XMLのタグはあくまで文書構造を示すものであり、文書の見栄えを反映するタグを含んでおりません。HTMLでいうCSSのような、文書のレイアウトを定める言語は別途必要になります。 現在、特定用途向けのデータ記述手段を開発したいといった場合、ゼロから記述の形式を規定するのではなく、XMLの特徴を利用してタグの名前を用途に合わせて規定するという方法が多用されるようになり、XMLは文書処理からEコマースに至るまで、ネットワーク上のデータ処理のあらゆる面で活用されています。 コンピューターが識別できるのは0と1のビット列で表されたデータだけで、画像データであろうと音楽データであろうと、コンピューターは全てビット列で表示されたものしか扱うことができません。それはコンピューター上で文字を表示する場合も同じことであり、文字においても数値に対応づけて処理を行う必要があります。文字コードとは、ある文字をどのようなビット列に置き換えるのかということをあらかじめ決めておいたもので、コンピューター上で文字を表示するために一つ一つの文字に割り当てられた固有の番号のことを言います。
現在コンピューターの種類によって様々な文字コードが使われており、代表的なものとしては下記のコードが挙げられます。 <ASCII> ASCIIとは、American Standard Code for Information Interchangeの略称で、半角英数字、記号、制御記号等用の文字コードです。ひらがなや漢字等の日本語(2バイト文字)は含まれていません。1文字を7ビットで表します。ASCIIは今日に存在する全ての文字コードの原点でもあります。 <JISコード> JISコードは日本工業規格(JIS)で定められた文字コードで、インターネットや電子メールで日本語を表記する際、最も標準的に使用されているものです。文字をどのようにビットに対応させるかという符号化方式のことでもあり、英数字・カタカナ・記号を7ビット(もしくは8ビット)で表し、漢字を16ビットのコードで表します。また、通常の文字列では表現することのできない特殊な文字や制御文字に関しては、エスケープシーケンスという特殊な文字の並びによって表現しています。 <シフトJISコード> Microsoft社によって定められたコードで、WindowsやMS-DOS、Mac(バージョン9まで)で使用されている等、多くのパソコンで標準の日本語用文字コードとして使われています。日本工業規格(JIS)で定められたJISコードを改良したもので、JISコードが7ビットで文字を表すのに対し、シフトJISコードは全ての文字を16ビットで表します。また、文字の先頭の8ビットで半角文字か全角文字かを区別することが可能です。 <EUC> EUC(Extended Unix Code)はUNIX系OSで標準的に使用される文字コードの一つです。このEUCの各国定義部分に日本語文字集合の割り当てを定義したものを日本語EUC(EUC-JP)と呼び、UNIX系OSで日本語を扱うために使用されています。日本国内でEUCといった場合は日本語EUC(EUC-JP)を指す場合が多いでしょう。また、EUCには日本語EUCの他に、中国語EUCや韓国語EUCなど、各国の複数バイトの文字コード体系があります。EUCはUNIX系OS以外の環境、例えばWindowsでよく使われるInternet ExplorerやOutlook Expressなどのインターネット関連アプリケーションにおいても対応しています。 <UTF-8> WindowsやMac、Java、XMLなどで用いられる文字コードで、日本語、ロシア語、ギリシャ語、記号といった世界中で使われる全ての文字を共通の文字集合で利用できるように考えられたものです。Unicodeが開発された背景には、ある文字コードで作成されたデータを別の文字コードに変換しようとした際に、表示するコードが存在しなかった場合、文字化けが発生するという互換性の問題があり、その問題の解決策として世界中の文字を一つの文字コードで対応できるUnicodeが考えられました。 HTML(Hyper Text Markup Language)とはWeb上の文章を作成するための言語のことで、ブログやホームページなどインターネット上で公開されているWebページのほとんどはHTMLによって作成されています。
HTMLは文字データだけで構成された文書の中にタグと呼ばれる特殊な命令を記述するマークアップ言語の一つで、文字をタグで囲むことによって、その文字に役割を持たせることができます。 ※HTMLのタグは< >で囲んだ形で記述され、このタグによって文字の大きさやフォント、表組みや箇条書き、リンク、画像の表示などの指定を行うことができます。Internet Explorerをお使いの方で、現在表示中のWebコンテンツがどのようなHTML文書として構成されているかを確認したい場合は、Webページ上で右クリックし、「ソースの表示」を選択すると、HTML文書が表示されます。 また、HTMLには関連する他のドキュメントへハイパーリンク(Webページで下線のついたテキストをクリックすると別のページへ移動する)を設定できるハイパーテキストの機能があり、Webページから別のページへリンクをはったり、Webページ内に音声、画像、動画などのデータファイルをリンクで埋め込むことができます。 このHTMLで書かれたぶ文書のことをドキュメントといい、このドキュメントを公開しているのがWebサーバです。 インターネットで公開されている文書や画像データなどを「www」として表示されているコンテンツをWebコンテンツといいます。Webサーバとは、それらのWebコンテンツを保管し、Webブラウザからのリクエストに応じてファイルを転送する機能を果たすものです。
Webを利用する時に、クライアント側WebブラウザとWebサーバの間でデータのやり取りが行われますが、このやり取りの時に使用されるのがHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)です。 ブログやホームページを見る時、画面の上の方に「http://〜」と書いてありますが、この「http」がデータのやり取りの時に使用するHTTPプロトコルを表しています。WebブラウザはHTTPリクエストをWebサーバに送ることで、Webサーバに保管されているブログやホームページのファイルを受け取り、その結果、見ることができるのです。 HTTPは「リクエスト」を受けて「レスポンス」を返すというシンプルなプロトコルです。このHTTPのレスポンスにはステータスコードという処理の結果を表す3桁の数字が格納されています。Webブラウザからリクエストされたコンテンツファイルの転送が正常に終了すれば「200」、リクエストされたコンテンツがWebサーバに存在しなければ「404」という風にWebブラウザ上に表示されます。 |